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LIFE STAGE
〒156-0042
東京都世田谷区羽根木1−2−8
TEL/FAX 03−3325−8995。(非通知不可) |
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知的障害者福祉作業所《ライフステージ》 運営方針
1 はじめに
現在、日本の知的障害者で就労できるのはわずか20パーセント程度しかいません。本人のやりたいことのできる、あるいは才能をいかすことの出きる職場に就職できる可能性は非常に低いのです。また、企業に就労することができたとしても、1年足らずで解雇されることが多いのが現状です。
就労以外にも、福祉作業所やグループホームに所属する方もいます。しかし、作業所自体の数が少ない上に、仕事の内容はほとんどが単純作業です。また、賃金も東京都の平均で月一万円足らずと非常に低い水準になってしまっています。
つまり、知的障害者は就労できないことが多く、さらに、福祉作業所やグループホームの低い賃金では完全に自立することは難しいというのが現状なのです。それは現在進行中の一連の福祉法改正後も根本的には変わらないと思われます。
このような現状を見据えて、私たちは新しい形の福祉作業所として《ライフステージ》を設立しました。
知的障害者が自分の個性や感性をいかすことで一定程度の賃金を得て、自立するというのがこの作業所の目標です。現在《ライフステージ》に所属しているのはAKIだけです。少なくみえるかもしれませんが、一人ずつの自立を確実に遂げていくことが重要だと考えてのことです。だから、AKIが完全に自立することが現時点での目標です。
2 《ライフステージ》の活動内容
AKIは、独特の感性と色彩感覚をもっています。AKIばかりでなく、知的障害者には、そういった「ギフト」を持つ方々が多くいます。AKIがそれらをいかしてアーティスト(デザイナー)として自立できるようサポートするのが現在の《ライフステージ》の活動内容です。
具体的には、AKIの描いた絵画やオブジェを社会に発表しています。また、直接ペイントした衣類も販売しております。衣類も製作しているのは、洋服の形をとったほうが親しみやすく、気軽に接することができるため、社会により受け入れられやすいからです。
これらの製作・販売によりAKIが安定した収入を得られるようにしていきたいと考えています。
3 「『障害者』の作品」ではなく「『AKI』の作品」として
福祉作業所が芸術作品の発表などをするときにはかならず「障害者」という枕詞がつくのが現状です。「『障害者』が描いた絵」「『障害者』の作った製品」というふうに一般的な芸術作品とは区別して捉えられてしまっているのです。私たちはその枕詞をとってしまいたいと考えています。
「障害者」としてではなく、「健常者」と同じ土俵で、同じ世界で評価を受けたいのです。健常者に混じっても、充分に競えるだけの才能を持っているからです。
だから、《ライフステージ》ではできうる限り知的障害者の描いた絵であることを強調しないようにしています。「『障害者』の作品」としてではなく、「AKIの作品」として見て、評価してもらいたいからです。
幸いにもAKIの作品は徐々に社会に見とめられつつあり、新聞や雑誌からも声がかかるようになってきました。
これはAKIが障害者だからではなく、AKIの作品それ自体が社会に認められたからだと考えています。
これからも、「障害者だから」ではなく、健常者と同じ土俵で勝負できる商品を作ることが私たち《ライフステージ》の目標です。
4 知的障害者の自立をサポートする
私たちは、知的障害者であっても、その才能をいかすことができれば完全に自立することも可能だと考えています。そして、そのためには周囲がしっかりとサポートすることが必須なのです。
周りの人が手を抜くことなく、才能を発揮できるような環境を整備していくことがその自立を可能にするのだと思います。
障害者にも人生があります。たとえ障害者であろうとも、仕事をして、給料をもらい、社会的な地位を築く権利があるし、それは実現可能なことなのです。
障害を持っているからといって、特別視し、手厚く保護したり、壊れ物のように接したり、あるいは健常者とは違う世界での生活を奨励するのは、障害者の人生における選択の幅をせばめてしまいます。確かに障害を持っている以上、完全に健常者と同じようにはいかないでしょうが、そうではあってもやはり、障害者にも自分で選択した、自分自身の人生を生きる権利があるのではないでしょうか。障害者それぞれがそれぞれの独自の人生を歩んでいくのを手助けするのが、施設や、私たちのような福祉作業所の仕事であると思います。
5終わりに
上記のような理念にもとづき、私たちライフステージでは、当面は、手書きおよびプリントの衣類の製作を中心とする創作活動による障害者の自立を目指していくつもりです。
今のところは、この活動を一刻も早く完全に軌道に乗せ、AKIの完全な自立を遂げることが最大の目標ですが、将来的にはもっと多くの方に所属してもらい、その特性を生かしての自立をはかっていきたいと考えています。
私たち《ライフステージ》はこの活動を通して、今日の日本の一般的な福祉作業所とはまったく違う新しい福祉作業所の形を提案していければ、と考えています。
また、国の枠にとらわれることなく、世界にも広く私たちの活動を知ってもらいたい、私たちの製品・作品を知ってもらいたいと考えています。
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